CD屋というユーザーエクスペリエンスが素晴らしい

久しぶりに大手CD屋に寄ったんですが、やっぱりCD屋は素晴らしいですね。

 

一番音楽との接点を用意してくれる最高の場所だと思う。

 

自分はApple Musicを使っているので、結構な割合で音楽はCDを買わずにサブスクリプション内で聞けるんだけど、少なくとも今の段階ではCD屋が無いと全然ダメですわ。音楽との出会いが得られない。

 

これは単にApple MusicしかりGoogle Play Musicしかり、それ系サービスのレコメンドの質やUIや画面遷移がクソしょぼいというのもあるのだけど、その他含めてやっぱりCD屋という空間は良いなぁという話。

 

だって、まず店内を歩いているだけで知らない素敵な音楽が流れてくるんですよ。しかも一曲だけじゃなく、棚のそこらからあらゆる音楽がもりもり勝手に聞こえてくるわけですよ。

 

気が向いたら即視聴もできるし、聞こえて来た方向に目を向けるだけでジャケットが並んでるだけじゃなくて、店員さんの手書きポップに映像が流れるディスプレイ、関連書籍や過去作まで全部一つの視界内に収まってるんですよ。すごくないですか。凄まじい情報量ですよ。正直ここらへんが全然ネット全般含めオンラインの音楽サービスでは出来てない。

 

確かにサブスクサービスで手軽に聞けるのは確かなんですが、じゃあなんでも全部端から試すかというとそんなことはほぼ無いですよね。

 

そうすると結局陥りがちなのが知ってるアーティストや話題になってる曲だけ聞くという状態に。

 

でもCD屋なら、通るだけでガンガン情報が入ってくるわけですよ。だから自分の知らない音楽に触れやすくなるし、その中で自分の好きなものが選べる。こんな素敵なことあります?

 

もちろん、自分はApple Musicをメインで使っているので、その中で聞ける曲はそこで買うことはほとんどなく、ウィンドウショッピングみたいになってしまうのですが、それでもサブスクにある知らなかった音楽を聞くようになったので少なくともアーティストには少し還元できているはず。そしてCD屋に対しても、サブスクに無かった音楽をちゃんと選んだ上で買うことになります。

 

実際に先日、CD屋に行って30分もいなかったのに、自分のApple Musicのライブラリには新たに5枚のアルバム、3組のお気に入りアーティストが加わり、Apple Musicに無いアーティストのCDは1枚買って帰りました。

 

Apple MusicのUIや提案だけではまったく出会えなかった、もしくは見えてたけど聞こうと思わなかった音楽に一気に触れることができたわけです。

 

細かく細分化すればサブスク系サービスでも視聴したり、アーティストの情報を見たりってこと自体はできると思う。でも今実際にはCD屋とくらべて圧倒的にそこまで行き着かないんじゃないかな。それだけCD屋の情報供給能力って凄いと思う。

 

逆に言うとサブスク系サービスはCD屋の体験をとにかく早く再現できるようにならないと音楽業界がヤバイと思う。

 

とにかく、CD屋は楽しい。みんな改めて行ってみて欲しい。