ゲームを応援する私から 〜和尚のインタビューに添えて〜

一昨日(かな?)、アプリの個人開発者界隈では有名な和尚さんのインタビューがUnityのサイトで公開されますね。

 

個人開発者の方は参考になるのでぜひご覧になるとよろしいかと。

 

madewithunity.jp

で、ですね。

 

自分も一応アプリに関わる人間として、この記事読んで、もうホントすげーなぁという感じなのですが、ゲーム作家としての生き方について、ちょっと立場の違う「アプリを紹介する人間」からちょっと言いたいというか付け加えたいことがあります。

 

個人開発者のセルフブランディングについて。

 

個人開発者は制作もPRも自分一人でやらなきゃならないから、自分の個性付けをしたりするのが有効って事なんですが、もう本当にこれが大変だと思うんですよ。

 

でも私がいつも思うのは、「じゃあPRが上手くなきゃ絶対に売れないの?」「作ったゲーム以外に自分も売り込まなきゃ誰も見てくれないの?」とかそういう事を考えちゃうんですよ。別に和尚はそこまで言ってないですよ。ただ自分の様な実は根底の部分でちょっと卑屈な人間はそう思っちゃうことがあるんですよ。多分そういう人いると思う。

 

セルフブランディングが上手い人を批判してるんじゃないんです。そういう人はマジで凄いと思ってて本気で尊敬しています。だって2つの事を成功させてるわけですから。でも、じゃあ凄い、もん〜〜〜の凄いアプリを作れる人がいてもPRが上手くなければ売れないの?と思うんです。

 

私はPRとゲームの本質は基本的には別だと思っています。もちろん相乗効果はありますしデカイですよ。

 

でも凄いアプリを作れる人がいて、PRが下手なだけで売れてなかったら、自分としては、ダメだ!とは言わないまでも、なんかヤだな、とか勿体無いなって思っちゃうんです。

 

自分のようなアプリを紹介する立場で今のアプリメディア状況を見ると、ブランディングが上手い人って、ものすごい乱暴な言い方をすると勝手に売れるんですよ、このインターネッツ全盛時代。だって全部自分で出来るんだもん。メディアの方がむしろ追いついてないんですよ。ブランディングも含め上手くやってる人をメディアが後追いで紹介して加速させる感じ。

 

でも、みんながみんな両方できるわけじゃないじゃないですか。さらにその中で片方だけ凄い人も多分いるわけじゃないですか。

 

だからそういう人、自分はいまいちブランディングやPRが上手くないなぁと思っている方に。

 

もし、それが出来なくても諦めないで欲しい。そういう時こそメディアを頼って欲しいと思います。そのためにメディアはあります。

 

ただ昨今、正直なところメディア単体での力ってのはかなり弱まっています。

でもメディアの力はゼロじゃありません。本当に素晴らしいアプリなら決してご自身の声が大きくない方でも、何か少しだけでも気づかせてくれれば誰かが見つけます。

 

そして、各メディア単体での力は弱くても紹介したアプリが素晴らしいものなら、それは他のメディアを巻き込んで大きなうねりとなります。(ココらへんは最近ゲームキャストのトシさんがイベントとかで上手く解説してます)

 

もちろんチャレンジはしてみた方がいいと思いますよ。その方が単純に確率があがりますし、自分でできるに越したことはないですからね。

 

これはひょっとしたら傲慢というか、それこそ無責任な考えなのかもしれません。

こんなこと言ったところで、その人が最高のデキだと思ったアプリを紹介せずに、結局その人は道を諦めてしまう可能性ももちろんありますから。全部が全部を拾い上げることは多分できない。

 

それでも、自分はゲーム作りが出来る人がゲーム作りをそれ以外のところで諦めて欲しくない、それだけはあってはいけないといつも願っています。

 

まぁ最後にぶっちゃけると、和尚のインタビューは今回の自分のこの考えがある上での、それでも個人で頑張るにはこういったこともあるよ、それくらい厳しい世界でもあるよという事なんだと思います。

 

ざっくり言うと、セルフブランディング大事、凄い大事。でも出来なくても本質たるアプリさえあれば違う道があるかもしれない。そして自分はそのお手伝いができれば幸いです。そんな感じ。